移動が多ければ本を読む時間が発生するわけで。

ひさしぶりにおもしろく読みました。簡単に言えば、今大崩壊中の金融至上資本主義を痛烈に批判したものです。アメリカ(ウォール街)の実態とか、ここ数年の金融業界の様子が書いてあります。日本のインフラ企業で毎日仕事にひーひー言ってる私なんかにとって、すげーと思うことばっかりでした。悪い意味のすげーです。
この著者は、住友銀行→ゴールドマンサックスという、2年位前のミーハー就活生なら泣いてうらやましがるような経歴を持っているにもかかわらず、非常に地に足の付いたことを言ってらっしゃるように私には思えます。
一番ぐっと来たのが、
「技術革新無くして経済成長など有り得ない」
という言葉。
猛烈に賛同。今、GSに代表される金融機関に勤めている人でこんなことを本気で考えてる人がどれくらいいるんですかね。
そうですよ。経済とかいうけど、実態は今を生きてる人だし、それを支えているのは技術に基づいたモノなんだから。経済のわけわからん金融の仕組みを作って、汗をかかずにアホみたいに儲けるようなヤツが一部にいる一方で、その煽りを食って努力してもろくに医療も受けられない人がたくさんいる社会なんて絶対間違っている。私もそこはずっと信念持ってきたと思ってます。だからこそ結局は人だ人だって言い続けて来たつもりですし。
でもこの本を読み終わって、自分もここ数年の金融経済ブームの中で、一部その流れに侵されてたなぁと反省する部分がありました。今目の前で明らかに崩壊が始まってるのに、それでもまだ以前の感覚を信じてる自分にも気付きました。
日本人、日本人たれ。
おススメします。