今日の皐月賞、まさにディープインパクト。日本中の競馬ファンが待ちわびていた勝利。競馬をやっていてよかったと思える瞬間。至福の時。
スタート前からいつもと少し違った。いつもは落ち着いているのに、今日はしきりに首を上下に振っていた。ゲートの中でもチャカチャカしていた。
スタート、痛恨の躓き。
ジャングルポケットが頭をよぎった。いくらなんでもこれでは勝てないか。
後方から2頭目での競馬。向こう正面で徐々にポジションを上げていくディープインパクト。
こんなに脚を使い続けて大丈夫なのか。前の馬は平均ペースで力を出し切れそうだが…。
3、4コーナー。武豊の手がしきりに動く。
もう脚がなくなったのか?悪夢が…。
武豊がムチを一発。デビュー以来初めてのムチ。その後もう一発。するとどうだろう、他馬が止まって見えるほどの突き放し方で一瞬にして後続との差を広げてしまう。
なんとも言えないゾクゾクという感覚とともに、鳥肌が沸き立つ。
最後は手綱を抑えてゴール。圧勝。タイム、1分59秒2。
1頭完全に次元の違う競馬をしたディープインパクト。多分、皐月賞に出走していた全ての馬がパーフェクトな乗り方をしても絶対に勝てない。それほど決定的な差を感じた今日の競馬。
私はここでディープインパクトを常にアグネスタキオンと比べてきた。皐月賞前、ディープインパクトの単勝支持率は63%を超え、59%だったアグネスタキオンを上回っていた。私は、そこまで信用できるのか?と少々疑問だったが、レースが終わってしまえばそれは無駄な疑問だったようだ。
あくまで個人的な考えであると付け加えて言う。皐月賞で見せたディープインパクトの強さはタキオン以上だ。勝ち時計はもちろんだが、前々から超優等生的な競馬をしたタキオンと比較して、破天荒な勝ち方をやってのけたディープインパクト。パフォーマンスの面でタキオン以上のものがあった。
スーパースターホースの誕生をここに見た。
今日、ここから始まった3冠ロード。ダービー、菊花賞とどれほどのパフォーマンスを見せてくれるのか。今から楽しみでならない。
そういえば、アグネスタキオンのときもそう思った。あのときはこの1週間後、夢が打ち砕かれた。
だから、願う。
故障なく無事に、ダービー、そして菊花賞に出走してほしい。そこには必ずや明るい未来がある。
<追記>
武豊、絶賛ユタカがここまで馬を誉めるって言うのも珍しいと思うんですけど。そういえば皐月賞の勝利騎手インタビューを聞いた河内・元ジョッキーも言ってましたね。「ユタカがここまで馬を誉めるなんてあまりない。それほど凄い馬なんだ。」と。